東京を拠点に活躍する俳優、石倉良信さんのインタビュー第2弾です。
2014年8月2日、3日に上演された「100年GO!」に役者と殺陣指導で参加し、ふらびズムにも登場してもらいました。今度は、「イシノマキにいた時間」「キッカケの場所」(※)で再び富良野演劇工場に出演されます。
今回のインタビューは、作品の紹介と滞在者として「石倉流富良野LIFE」を語る部分を編集し、お届けします。
「イシノマキにいた時間」「キッカケの場所」
2作品とも作・演出は、富良野に縁の深い俳優・タレントの福島カツシゲさんです。福島さんらは、東日本大震災後、実際にボランティア活動をし、その体験から産まれた作品が「イシノマキにいた時間」です。全国各地で上演され、累計入場人数が1万人を突破し、富良野公演でも大きな反響を呼びました。石倉さんの役柄は、実家が工務店の「ごく普通の男性」。「100年GO!」とは全く違うキャラを演じます。「100年GO!」のワイルドな石倉さんとは、まったく違う役柄が楽しみです。
「キッカケの場所」は、「イシノマキにいた時間」の続編です。震災から3年と経った、「今の石巻」で復興に取り組むいろいろな人たちが、様々なキッカケで変わっていく風景をオムニバスで描く作品です。
こちらは、初めての役柄で、どんな内容か楽しみですが、「富良野GROUP」の栗栖綾濃さんがキャスティングされ、石倉さんとの共演が話題です。
「石倉流富良野LIFE」
「演劇に参加する」、つまり仕事で富良野に長期滞在した石倉さんですが、芝居作の時間以外は、あえて地元でアルバイトをするなど、富良野の暮らしを体感していました。同時に、趣味の「苔の観察や収集」を楽しみ、富良野LIFEを謳歌しているように見受けられました。
「苔と共にいるのが僕の趣味。東京で雨の日に道端の隙間を見ては、『ここの苔、あそこの苔、かわいいな~』って言いながら散歩をしていました。ここで、どんな苔に出会えるかすっごく楽しみ」と、芝居の話以上に盛り上がっていた石倉。滞在中に白樺と苔を貼りつけた「世界に1つしか無い携帯カバーを作った」と、少年のように熱く語り、単身赴任や都会を離れた田舎暮らしを自分流に演出しているのが、俳優さんらしいかも、と思いました。
「空が高く、雲がくっきりして、きれいな空気。富良野は、ギスギスした気持ちを和らげてくれる場所」と、素敵な語り口で地元の良さを語ってくれた石倉さん。思わず、夏の空を見上げてしまいました。
そして、9月の富良野は、どう映るのでしょうか?再びお話を聞いてみたい、ふらびズムなのでした。
(※)■「イシノマキにいた時間」 日時 2014年9月5日(金)19:00、6日(土)14:00
■「キッカケの場所」 日時 2014年9月7日(日)11:00/15:00
上記作品について、詳しくは、富良野劇工房のホームページをご参照ください。
http://www.furano.ne.jp/engeki/ |