富良野で就農を応援します!~3つの研修コースでサポート~

取材日 2014年12月25日(木)
取材地 富良野市農業担い手育成センター

  農業への夢、現実に  

 「就農を応援します!」の後編です。「富良野で農業を始めたい、体験したい」方のために、富良野市で2014年度から実施している3つの研修をご紹介します。コースは、「体験実習」「雇用就農」「新規参入」で、ニーズに合わせて選べます。その内容や特徴を富良野市経済部農業担い手育成センター係安彦(あびこ)賢係長に、ご説明いただきました。

①とりあえず農業をしてみたい「体験実習コース」

 あまり農業に携わっていない方が、農家作業を体験するコースです。担い手育成センターの宿泊棟に泊まって、指導農家へ通います。1ヶ月間の研修中は「手当て」があり、終了後は、継続意志がある場合は、農作業ヘルパー、就農意欲が出た場合は、「新規参入コース」、「雇用就農コース」へと進むことも可能です。(平成27年度の実習期間は、6月~9月中の1ヶ月間。募集期限は、8月末)

②富良野で農業に従事したい「雇用就農コース」

 このコースは、富良野で農業に従事したい場合、JA農作業ヘルパーや指導農家のもとで実習し、従業員として就職できるように支援します。半年間の実習を経て、手掛ける作物の希望の有無により雇用先が確定します。体験、実習期間は手当てが支給されます。(平成27年度の研修期間は6月から9月まで。募集期限1月末)

③富良野市東山地区限定の4年間に渡る「新規参入コース」

 富良野市内で農業経営者を育成するコースです。経営者として必要な能力が身に着くように、4年をかけて段階的に研修していきます。
・1年目…市内の農家の方々と顔見知りになることも期待し、農作業ヘルパーを経験。
・2年目…東山地域でミニトマトを生産している特定の指導農家で技術を習得
・3年目…農業担い手育成センターで、身に着けた技術を2棟のハウスで実践
・4年目…就農予定地で実践的な仕上げ。就農する経営規模にステップアップした緊張感をもった研修
このような期間を経て独立自営の就農を目指して行きます。(平成27年度研修生の募集期限は1月末)

 それぞれコースには、細かな応募要件があります。それは物理的な側面からの農業を目指すメンタリティーまでも。特に「新規参入コース」をご希望の方は、パートナーがいる(結婚している、結婚の予定がある)こと、自己資金が300万円以上あること、40歳以下であること、自動車運転免許を持っていること、など、それなりの覚悟が必要となっています。まずは、富良野市農業担い手育成協議会へお問合せください。農業への夢を現実にするための第一歩を踏み出してみませんか?

富良野で就農を応援します!~ワンストップの「担い手」対策~ 取材日 2014年12月25日(木)
取材地 富良野市農業担い手育成センター
富良野市経済部 農林課長 上田博幸さん 取材日 2014年1月9日(木)
取材地 富良野市役所