ふらびズム


ようこそ中富良野町へ

取材日 2014年3月7日(金)
取材地 中富良野町本町

定年後の生き方を富良野で考える

 富良野市と上富良野町の間にある町、中富良野町。名前からは2地域の間に挟まれた小さな町…というイメージがあるかもしれませんが、観光的には、ファーム富田を中心に約100万人が訪れる場所です。面積は小さくても風光明媚な地域を、観光を切り口に、なかふらの観光協会 会長 日向さんにインタビューしました。

 見どころスポットから伺いました。「まず北星山です。町民は、農作業しながら毎日眺めています。山腹に『なかふらの』と書かれている、花文字が道路から見ることが出来ます。」と、日向さんは、一番に北星山を上げました。そして、年間100万人も訪れる観光地の歴史の始まりは、なんといっても、ラベンダー畑のメッカ、ファーム富田が当時の国鉄のポスターに取り上げられてから動き出したそうです。そして、日向さんの中富良野、見どころ、拠り所は、さらに続きます。「東側には、麓郷・布礼別から繋がる本幸地区、西側には芦別岳・富良野スキー場・なまこ山・清水山から繋がる丘陵地帯。その中に北星山があります。北星山に登り、そこから眺める富良野盆地の景観が、一番の中富良野のPRポイント」とおっしゃいました。さらに「芦別岳から十勝岳・旭岳まで眺望できて、眼下に田園風景が広がるビュースポットを、全国はもちろん、世界アピールしたい」と抱負を語っていただきました。

 眺望や景観だけではなく、地域住民で作るイベントも特徴的です。「7月中旬の『なかふらのラベンダーまつり』は」夜のラベンダー畑の中で花火を打ち上げます。下に緑の花火、上に紫の花火を打ち上げる志向を凝らしたラベンダー花火」だそうで、町民だけではなく、毎年多くの方が足を運んでくれるそうです。

 観光協会の会長に昨年就任された日向さん。生まれも育ちも中富良野町でした。町民として暮らしている時に、どんな風に地元を見ていたのでしょうか?

「高校時代までは、中富良野は小さなまちで自然がいっぱいと思っていました。けれど、自然の良さ、住民の人柄を意識せずに過ごしました。大学の4年間と就職した旭川での2年間を経て、帰ってきた時、中富良野の景観のすばらしさや地域コミュニティーの豊かさを再確認しました」とのことです。

 日向さんから、移住希望者へのメッセージは

「ここ数年、中富良野にもいろいろな方が移住され、農業への従事、ペンション経営などをされています。地元町民は、照れ屋さんが多いので、最初は、とっつきづらいと感じることがあるかもしれません。けれど、来る人を拒む事はありません。慣れて行くと、気心が知れ、会話が弾む町民が多いと思います。退職後、この景観の中で、ゆっくりと生活したい方、若手で農業に興味がある方など、どんどん中富良野に来ていただきたい」と、ウェルカムメッセージをいただきました。

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