~後半・これからもパイプ役~
富良野のオリジナル商品を企画・販売する会社「オフィスフラノ」の社長小田島忠弘さんが、故郷「富良野」にUターンしてから30年以上の歳月が経ちました。還暦を目前に一念発起。宅地建物取引業者免許証を取得し、新たに不動産業にも取り組まれています。
「富良野と富良野ファンのパイプ役になりたいと今の会社を立ち上げ、富良野にこだわって、様々な活動をし、ふと『パイプ役』には不動産業がありかな…と。富良野の自然に魅了され暮らしてみたい方、起業したい方…さまざまな移住のスタイルがあると思いますが、促進するための具体的なお手伝いをすることができるのが『不動産業』だと思いました。」と語る小田島さん。そしてふらの市移住促進協議会のメンバーとなった小田島さん。そこで気づいたのは、移住定住を促進するのは、来る方の問題ではなく、「住んでいる人が、住みやすい街かどうか」なのだ、ということでした。
今までは、富良野を案内し、知り合った方、友達になった方の「良い街だから来てください」「住んでみては?」と言っていました。しかし、不動産を媒介にすると、より具体的な提案をすることができるそうです。ただし、お客様のご希望を「無いもの」から探し出すためにすぐには、行かないそうですが、それは、それで面白いと感じているそうです。
不動産業という職種は、小田島さんが今まで手掛けてきたオリジナルグッズの販売や、地域をPRする印刷物の製作とは、異業種のように思われました。しかし、富良野ブランドをアピールし、魅了された方々がこの地に訪れ、暮らすための媒介者としてのスタンスは変わらず、富良野ならではの仕事をこれからもオリジナルな手法で貫く小田島さんなのでした。
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