農業への夢、現実に
明治の開拓以来、富良野市を牽引してきた基幹産業の農業。現在、市の農業は、野菜、果菜作物を中心に北海道を代表するブランドとして全国に浸透しています。「北海道、そして富良野で農業者となりたい!」と、希望される方は少なくありません。しかし、新規就農者になるためには、越えなければならない課題や問題が、山積し、農業者への道のりは平坦ではありません。
富良野市では、2014年10月に農業の担い手対策をワンストップで実施していく団体「富良野市農業担い手育成協議会」と12月にはその拠点となる「農業担い手育成センター」を富良野市山部に開設しました。その組織と施設の役割、また活用の仕方を富良野市経済部農業担い手育成センター係安彦(あびこ)賢係長にお伺いしました。
富良野市農業担い手育成協議会とは?
「農業の現場では、人手不足が言われ、後継者のいない農業者もたくさんいます。また、雇用労働の人手も不足しています。そのような状況を改善するためには、関係機関や団体が一丸となり、「担い手対策」をワンストップで実施していこうと、協議会を設立することになりました。2014年10月1日、「農業担い手育成協議会」という名称で新たな機関が設立されました。
構成団体は、ふらの農協、富良野土地改良区、空知川上流土地改良区、富良野地区農業共済組合、富良野市農業委員会、上川農業改良普及センター富良野支所の代表者、更に、ふらの農翔会という北海道指導農業士と北海道農業士の団体という官民が協力する農業関係者によって組織されています」
農業担い手育成センターとは?
「農業の担い手育成するために拠点となる施設が必要となりました。そこで、山部にある富良野生涯学習センター裏、旧農業高校の建物を活用し、開設しました。こちらでは、農業者となるための座学や実地研修等を行ないます。研修会等の座学を行う管理棟、研修生が居住する住宅、雇用や体験実習者が宿泊する宿泊棟、トレーニング農場等の設備を備えています。」
協議会とセンターが新しく整えられたことにより、ニーズに合わせた農業の就労サポートができるようになったそうです。詳しくは、「富良野市農業担い手協議会」のホームページを。
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