ふらびズム


歴史スポット 行幸啓記念碑/小田観螢歌碑

取材日 2014年5月24日(土)
取材地 富良野市鳥沼公園

自然を感じ、歴史を知る

 鳥沼公園は富良野の東部にあり、JR富良野駅から東へ約4kmの場所にあります。その地名は、アイヌ語の「チカプントウchikap-un-to」=「鳥・そこにいる・沼」に由来しています。豊富な湧水をもつ鳥沼のまわりにミズナラ・ヤチダモ・ハンノキなどの林が観察でき、富良野盆地の原風景を想像させる貴重な湿地の植生が残されており、多様な動植物が生息しています。その公園の中にある2つの碑をご紹介します。

<行幸啓記念碑>
 1954年(昭和29年)、8月18日に、来道中の昭和天皇が富良野町にお立ち寄りになり、「富良野国の子寮」を訪問されたことを記念して建立されました。寮は、鳥沼公園の近くある児童養護施設で、戦災孤児の為の施設でしたが、現在も様々な事情で家庭から離れ暮らさざるを得ない児童や学生たちが生活をしています。

<小田観螢歌碑>
 小田観螢氏は、1909年(明治42年)に下富良野尋常小学校の教員に赴任。1916年(大正5年)に、鳥沼尋常小学校の訓導兼校長となり小樽に転任するまでの17年間、富良野で短歌の創作活動をしました。また、鳥沼小学校、富良野小学校、富良野東中学校、富良野高校などの校歌の作詞も手掛けました。氏は1911年(明治44年)8月に、十勝岳に登山して遭難。十勝岳遭難第1号となったということが、富良野事典に記されています。

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