自然との距離が近いところ
富良野市生涯学習センターで学芸員を務める泉団(いずみ・だん)さんは、千葉県出身。富良野に仕事に来る前は埼玉県に住む関東人です。2012年4月に仕事で富良野に来て、約2年間が経とうとしています。富良野でのお仕事と北国でのはじめての生活などをお聞きしました。
「生涯学習センターの博物館で学芸員をしています。専門は植物ですが、自然の分野、全体を担当しています」とのこと。具体的な業務は「博物館は基本的に展示物があります。はく製や地域の道具が置いてあります。その展示と館内を案内する役目が業務の1つです。また、他の仕事もたくさんあります。生き物の観察会を開いたり、小学校の子どもたちを連れて体験学習を指導したり…」と、日々の業務の一部を教えてくださいました。 地域の印象は「自然との距離が近いですね。自然の原生林は日本のどこでもあると思われますが、富良野は、特に暮らしと自然が近いと思いました。」と、田舎だけれど、合理的な面に驚いているご様子でした。地元の人の印象は、「来てすぐのこと。市役所のまわりを歩いていたら、おばあさんに、突然、世間話をされました。知り合いを忘れたのではないかとドキドキしました。(人々が)気さくで、のんびりした雰囲気」とのことでした。
さて、移住インタビューで欠かせないのが冬の暮らしぶり。冬ならではのエピソードをお伺いすると… 「富良野では、移住してから一度引っ越しをしました。初めての家は、平屋で寒さをもろに受けたので寒かったです。お正月の帰省で1週間、家を空けた時、水落としをしたのですが、それが不十分だったらしく、水道が凍結してしまいました。」と、冬の洗礼を受けた泉さん。現在のお住まいは、3階にあるので直接的な冷えが来ることは減ったようです。
その泉さんに是非お聞きしたこと。それは、お気に入りの自然スポットです。自然がご専門の泉さん、富良野ではどのような場所がお気に入りなのでしょうか?「色々ありますが、2つ上げます。1つは太陽の里キャンプ場。隣接する森に、沢コースと尾根コースの散策路があります。山ですが、登山するという雰囲気ではなく、地域の自然を感じられる場所となっています。あとの1つは、鳥沼公園。池があってボートに乗ることができます。公園の広場も魅力ですが、道路を挟んで反対側の湿地林は、富良野の昔ながらの風景が残されていると言われる場所です。昔とは、人間が入居する150年以上前の状態を残しています。散策路も整備されて、歩きながらバードウォッチングをする人も結構います。気持ちのいい公園だと思います。」
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