一年中、花を感じる暮らし
冬のふらびズムでは、厳冬だからこそ見る事のできる自然景観や生活に楽しさを見つける住民の暮らしぶりをお届けしています。そこで、今回訪れたのが、ラベンダーのメッカ「ファーム富田」。 なんといっても、夏の花ラベンダー。その開花は、6月下旬から長くても7月末です。だから、「ファーム富田 は、冬期間、閉園していると思われる方も多いでしょうが、この季節でも、花を感じられるなおもてなしで開園しています。
今回は、常務の原田健一さんにガイドをしてもらい冬のラベンダー園を散策しました。 現在、オープンしている施設は、花人の舎(いえ)、ドライフラワーの舎(いえ)、グリーンハウス(温室)、ギャラリーなどです。 まず、グリーンハウス。温室で、生花が栽培されています。行き届いた手入れでラベンダーを始め、ゼラニウム・ペチュニア・ビオラなど色とりどりの花や観葉植物などが咲いています。耳を澄ますと水音が…。「視覚だけではなく、聴覚も感じられるように水の音を流して、水槽でメダカを飼っています」と、原田さん。畑に比べると小さな温室ですが、匂い、音、そして、彩り…ずっと居られる安らぎの空間となっていました。その近くには、昨年(2013年)、新設されたギャラリーがあります。「ファーム富田の四季の写真が飾ってあり、いつお客様が来られてもファーム富田の一番きれいな花畑が見られるようになっています。
…原田さんの言葉通り、今は、雪の下にある花々の咲き誇る姿が写し出されています。カメラマンは社長の富田さんとのこと。花を育て、愛でる気持ちに溢れた写真でした。 「ファーム富田」のウェルカム施設である「花人の舎(いえ)」に向かうために、冬のラベンダー畑の横を通ります。印象的なのが、ポプラ並木。「除雪をし、一本道を作っていて、雪に触れながら歩くのが良い」と、原田さんのおススメの冬の風景を眺めていると、「花人の舎(いえ)」に到着。そこから「ファーム富田」の商品の一つ「ドライフラワー」が展示・販売されている「ドライフラワーの舎(いえ)」に向かいます。ここは、オランダのフラワーデザイナー、レン・オークメイド氏が北海道の秋をテーマに、大胆なアレンジがされていて、圧倒されました。他にもリース作りや、香水の瓶詰をしている部屋を取材させていただき、あっとういう間に時間が経ってしまいました。
昨年(2013年)の夏も多くの観光客で賑わった「ファーム富田」。国内外合わせて約100万人の来場者があったそうです。 しかし、冬こそが、このラベンダーの美しさを支えているそうです。 原田さんから「雪でラベンダーが守られています。冬になると-20℃にもなるので、雪が無いとラベンダーは枯れて死んでしまいます。雪の中でちょっとした冬眠・仮眠になって、雪が溶けて春になると元気に花を咲かせてくれます。一年の寒暖差があるからこそラベンダーはきれいに咲いてくれます。」と、教えてもらいました。
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