ふらびズム

 
駅から眺める風景 山部駅

取材日 2014年2月5日(水)
取材地 富良野市山部中町1

JR根室本線 山部駅

 1900年(明治33年)12月2日に信号停車場として開場し、1901年(明治34年)4月1日に駅に昇格しました。山部(やまべ)という名は、アイヌ語の「ヤム・ペッ」(冷たい水)から由来します。山小屋風の外観の駅舎は、1988年(昭和63年)に建て替えられました。駅前には芦別岳登山口という看板もありますが、現在は、列車を使って山部駅で降りて芦別岳への登山という人はあまり見かけません。山部自然公園太陽の里「ふれあいの家」まで車を利用して登山する人が多いのかも知れません。国道38号線にでると、市街地の国道の両側には商店が並んでいます。

 国道を南に約徒歩15分歩くと、街なかを抜けたところに、閉校になった富良野農業高等専門学校の校舎を利用した富良野市生涯学習センターがあります。この施設には、富良野市博物館があり、「富良野の自然」「富良野のあけぼの」「富良野の開拓」「豊かな森と産業」「北国の生活」「富良野の大正・昭和」「教育のあゆみ」「戦後のあゆみ」ときれいにテーマ分けされた展示コーナーがあります。富良野に生息する動植物の標本富良野から出土した土器・石器開拓期から戦前・戦後実際に使用されていた生活用品などが展示されています。

 この施設では、ほかに身近な自然を体験学習する「森の教室」、パークゴルフやフットサルなどができる屋内体育施設(多目的アリーナ)、調理実習室、体験交流室など市民の生涯各期に対応した学習活動ができる環境を備えています。移住を考えている人たちにとっても地域に馴染むため手助けになるかもしれません。生涯学習センターから少しばかり足を延ばして、国道を進み山部大橋を渡ると左手に東大演習林が広がってきます。

 春、桜の時期には、駐車場付近の桜がみごとに咲き桜祭りが催されます。深い森と地域の知識の入り口が、JR山部駅なのかもしれません。

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