ふらびズム

 
駅から眺める風景 布部駅

取材日 2014年2月5日(水)
取材地 富良野市字布部

JR根室本線 布部駅

 1927年(昭和2年)12月26日に開駅しました。布部(ヌノベ)の名前は、アイヌ語の「ヌモッペ」、すなわち「ヌム・オッ・ペッ」(クルミの多くある川)からでたもので、これがなまって「ヌノッペ」といい「布部」となったといいます。また、テレビドラマ「北の国から」に登場する無人駅として、多くの観光客が訪れた場所でもありました。離婚し、東京の生活を離れ、一度は捨てた故郷富良野での移住を決意し、主人公・黒板五郎が、幼い息子と娘、「純」と「螢」の手を引いて降り立った駅として登場しました。
駅舎内には、ドラマが終了して約10年を経た現在も出演者の写真が飾られ、北の国からパスポートのスタンプが置かれています。置かれたノートにはドラマのファンと思われるコメントが、書き込まれています。木造の駅舎を出て右手に、倉本聰氏直筆の「北の国此処に始まる」の立看板があります。今は、雪で全体が見えませんが、記念写真の良いスポットです。

駅舎を出ると、左手に小さな児童公園があります。鉄棒とブランコが、2基あるだけの小さな公園ですが、数少ない小さな子供たちの遊び場になっています。
また、道道544号線を富良野方面に歩くと、布部会館があります。老人会、お花見、婦人会など、地域の行事はほとんどここで行われます。また、その隣には富良野市郷土芸能伝承館があり、富良野弥栄太鼓の保存会の練習場にもなっています。

静かなでひっそりとした布部駅。しかし、この駅こそ、約30年前に「富良野」の名を全国にとどろかせたスタート地点だったのです。

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