ふらびズム

 
富良野市立樹海中学校 学校農園

取材日 2013年9月9日(月)
取材地 富良野市字東山

横浜のレストランでも大好評!

 樹海中学校は、富良野市東山にあります。東山は、富良野市街地から約20㎞離れている生活圏で、基幹産業が農業の過疎地でもあります。しかし、日本最大の研究林、東大演習林の樹海景観の麓に開かれた丘陵地帯の一角で、豊かな自然の囲まれた学校です。全校生徒は31名。実家の大半が農業を営み、生徒は、農作業を手伝い、学校では生徒会活動やボランティア活動に熱心に取り組む毎日です。また学園生活は、小規校だからこそ学年の枠を超えた体験的な学習を積極的に取り入れた活動が行われ、PTAや地域が積極的に学校や生徒に関わっています。

 9月9日、学校の農園活動(学校農園)で、かぼちゃの収穫風景を取材しました。農園は、2008年にテニスコートだった場所をPTAと共に生徒、教職員が開墾した約20aの農地です。晴天に恵まれたこの日、「赤い坊ちゃん」370個、「九重栗」約300個のカボチャが収穫されました。栽培過程で、上手く発芽しなかったり、小動物の被害にあったりと、栽培した数よりも収穫数が少なくなる場合があります。これらの経験が地域の基幹産業である農業を体験し、食や勤労についての意識を育てる学校農園の目的に向かって行われています。

 カボチャの味は大好評で、市内の給食や道外のレストランのメニューに使われます。福祉施設に寄贈するほか、フラノ・マルシェに製品が出荷されています。提携している横浜のレストランでは教育活動で作られた無農薬のカボチャが好評です。

 1日の温度差が激しいことで、甘くておいしい農産物が採れる富良野。樹海中学の生徒と地域が育んだおいしいカボチャを1度召し上がってください。

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