■ のんびり散歩道―鳥沼公園コース― 2011年12月21日(水)

 
のんびり散歩道
―鳥沼公園コース 4―


小学校の時に隣の学区だったこともあり、遠足といえば鳥沼公園だったことが多かった記憶があります。
その時の記憶が鮮明に蘇ってくるので、私の原風景は鳥沼公園なのかなと取材を進める中で思いました。

豊かな自然体系の中で鳥のさえずりを聴き、小さな動植物との出会いを期待しながら散歩を楽しんでみませんか?
 

■ のんびり散歩道―鳥沼公園コース― 2011年12月21日(水)

 
のんびり散歩道
―鳥沼公園コース 3―

公園内には小田観螢(おだかんけい)歌碑があり「十勝岳火は生くかぎり絶えせねば、けはしき道もわれは行くべし」と書かれています。
歌人・小田観螢の経歴が意外と面白いんです。

小田観螢(小田哲弥)は、岩手県に生まれますが、14歳で家が破産し、両親と小樽へ移住してきました。

小樽で教員生活をスタートさせ、道内各地の教壇にたちます。2度も愛妻を病気で亡くし乳飲み子を抱え、途方にくれながらも歌を詠み続けたことから「逆境の歌人」と呼ばれたそうです。

1909年~1916年までの17年間富良野地域にいて、数多くの小中高等学校の校歌を手掛けました。
17年の間には、1911年に教員仲間で十勝岳登山に行き下山中に遭難。10日目に救出されましたが、遭難中ですら歌を詠み、この件からより脚光を浴びることとなりました。

遭難中に歌を詠める精神力に感服します。
数多く手掛けた校歌の中には、私の中学・高校の母校も含まれています。
記憶の彼方に校歌があるので、歌詞は思いだせないのが残念です。
 

■ のんびり散歩道―鳥沼公園コース― 2011年12月21日(水)

 
のんびり散歩道
―鳥沼公園コース 2―

公園の象徴であり、湧水をたたえる鳥沼の周りにはミズナラ、ヤチダモ、ハンノキなどの樹木が生い茂ります。
そして、-30℃を越える厳冬期でも澄んだ水の中にはアメマス、ニジマスなど魚が生息します。
その多様な動植物の生態系が認められ、公園全体が鳥獣保護区に指定されています。

また、北アメリカ原産の外来種オオハンゴンソウの防除活動など、ボランティアの手で富良野盆地の原風景は守られています。

1周約1kmと手軽なウォーキングコースがあり、夏はボート(無料・火曜定休)も利用できます。
 

■ のんびり散歩道―鳥沼公園コース― 2011年12月21日(水)

 
のんびり散歩道
―鳥沼公園コース 1―

鳥沼公園は富良野駅から富良野駅から東に4kmのところに位置します。
一説によると「鳥沼」という地名は、アイヌ語の鳥がいる沼「チカプントウ」に由来しているそうです。
その名の通り現在でも、ゴジュウカラ、マガモ、オジロワシなどの野鳥観察ができます。

また、沼の周辺は古くから遺跡が出土し、縄文・続縄文・擦文(さつもん)時代の土器や石器が発見されているそうです。
 

■ のんびり散歩道―朝日ヶ丘と徳平コース― 2011年12月16日(金)

 
のんびり散歩道
―朝日ヶ丘と徳平コース 8―

1938(昭和13)年に建立され、1950年(昭和25年)に復元された胸像には”兜谷徳平翁”と名前があり、裏側には旧字で略歴が書かれています。

13年という短い期間での復元は戦争が関わっているのかなと思います。
終戦1ヵ月前の1945年7月14日と15日に北海道空襲があり、富良野も被害にあったそうです。

夕日ヶ丘のこと、空襲のことなどまだまだ知らない富良野の歴史が沢山あるので、その時代に思いを馳せながらのんびり散歩してみませんか?
 

■ のんびり散歩道―朝日ヶ丘公園と徳平コース― 2011年12月16日(金)

 
のんびり散歩道
―朝日ヶ丘と徳平コース 7―

兜谷氏の胸像は「なまこ山」の中腹にある駐車場から歩いて5分ほどの場所にあります。
辿りつくまでに、数多くの石仏・石碑が見られその中には開拓期の相棒である馬を祀った馬頭観音(ばとうかんのん)もあります。

ここでちょっとしたこぼれ話です。
胸像へ行くまでに数多くの石仏・石碑がありますが、目を向けた先には必ず馬頭観音。
その時はまだどういったものを祀っているのかさっぱりでしたが、調べていく内に開拓期の相棒だったことがわかりびっくりしました。
その後改めて取材に行くと、前みた場所にはなくて「なんであの時はあったのかなぁ」と不思議な体験をしました。
 

■ のんびり散歩道―朝日ヶ丘と徳平コース― 2011年12月16日(金)

 
のんびり散歩道
―朝日ヶ丘と徳平コース 6―

朝日ヶ丘公園ですが、「夕日ヶ丘」と呼ばれていたことがあるそうです。
現在は廃校となっている八幡丘(やはたおか)小学校などで見つかった資料によると「夕日ヶ丘には、山上四国八十八カ所の霊地にして参詣する者多し」と書かれています。
朝日ヶ丘公園には新四国八十八カ所があり、資料のしめす場所と同じだとわかります。

地元で生まれ育ったのですが、「夕日ヶ丘」と呼ばれていたことを初めて知りました。
きっとまだまだ知らないことがあるんだろうなと思いつつ、また歩き出します。
 

■ のんびり散歩道―朝日ヶ丘と徳平コース― 2011年12月16日(金)

 
のんびり散歩道
―朝日ヶ丘と徳平コース 5―

さて、兜谷氏の胸像が設置されている朝日ヶ丘公園ですが富良野市の北西部に位置しており、春には約3000本もの山桜が咲き誇る名所として有名です。
戦前に富良野尋常高等小学校(現富良野小学校)の校舎建築のため、大部分の山林を伐り出されて荒廃した山の状態が「なまこ」に似ていたことから「なまこ山」という愛称で市民から親しまれています。