大阪でコンピューター会社のプログラマーだった山本安彦さん(愛媛県今治市の出身)は、25年前(1987年)富良野に移住してきました。 理由は、会社の同期と富良野でアウトドア会社を起業するため。当時の富良野はTVドラマ「北の国から」が放映され全国から急激に注目され始めていました。地元の若者たちが、「富良野で何か新しいものを」と模索していた時期でもあり、山本さんの同期が地元の青年会議所のメンバーと旅先で知り合ったのが縁でした。試行錯誤の末、その会社が軌道に乗ると、山本さんは、全天候型で農業体験を受け入れられる施設を運営するために独立。17年前、中富良野町に体験施設を立ち上げ、6年前に300人以上を収容できる木造建築施設を建て、体験農場やひつじ牧場などを併設しました。また、農業体験を実施する必要上、農業者の資格も取りました。
この日は、東川町在住でルーマニアの伝統食を通し、健康的な食生活を提案する横山ダイキさん、アディナさん夫妻を講師とした「発酵キャベツ」などワークショップを開催していました。開催理由は、添加物や保存料を使わない身体に優しい料理に共感したため山本さんは言います。
移住歴25年の山本さんから、これから移住を考えている方へのメッセージは、「北海道で何をしたいかを考えること。その信念と地域の自然や環境を活かしたものが合致すれば、移住することで人生が何倍も楽しくなるのでは?」でした。
取材日:2012年11月17日(土)