1962年(昭和37)北の峰観光開発株式会社が建設した北の峰第1リフトが開通し「北の峰スキー場」と名付けられたのが、現在の富良野スキー場(1976年改名)です。2012年の今年、富良野スキー場は50周年を迎えました。「北の峰スキー場」は、もともと山岳スキー場として、愛好者には名声が高かった場所でしたが、その後、夜間照明設備やリフトの設置、周辺の北の峰地区に旅館やペンションが次々と建設。1972年(昭和42)、スキー場運営は国土計画興業にとなり、富良野プリンスホテルの開業など周辺施設はますます充実して行きました。
1977年(昭和52)、初のFISワールドカップ富良野大会が開催されて、その後、10回の大会を経験した国際スキー場となりましたが、その陰には、世界で通用するコースや、完璧なレース運営、各国からの選手や観客をもてなしたボランティアを始めとした数多くの市民たちの支えがあったからに他なりません。2006年、2007年には、FISワールドスノーボード大会、2005年~10年連続で全国高等学校選抜スキー大会が開催され、地元富良野出身の選手も活躍しています。
50周年を迎えた富良野スキー場の支配人伊賀裕治さんは、「初級者から上級者まで幅広い方に楽しんでいただけるのが特徴のスキー場です。今シーズンは、50周年を記念して、小学生以下のお子様のリフト料金を無料にしているので、是非お越しください」と語っていました。
農業と共に富良野の基幹産業である観光業で、富良野スキー場はその中心の1つです。ここ数年、富良野における冬期観光は厳しい状況ですが、海外からのスキー客も見込まれ、その振興が期待されています。(写真・資料提供 富良野スキー場開設50周年記念式典実行委員会)
取材日:2012年12月19日(水)